富士山上層部は、気流が複雑に入り組んで独特な雲を作り上げます。

有名なのは「笠雲」「吊るし雲」と呼ばれるもので、気温・湿度・風量・風向き・気圧配置など、数々の諸条件がそろわないと発生しません。

私が撮影に訪れた時は、例年に無い梅雨が長く続いた時期で、到着後しばらく経つと、

富士山の左側に大きな吊るし雲が現れて来ました。

上層には笠雲も発生して、吊るし雲との共演を見る事ができたのですが、時間の経過と共に

龍のような形状になっていました。その光景は、富士山から湧き出た大きな龍のようにも見え、徐々に黄金色に輝いて行ったのです。

龍は水を好むとされており、鳴き声は雷鳴とされ、嵐を呼び竜巻となって飛翔すると言われます。

まさしく龍が富士山の力を得て金色に光り昇り出た姿を捉えました。その圧倒的な大きさで広大な状況を、画面いっぱいに収めています。

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