
未確認生物撮影の記録
【 1: 未確認生物 撮影の記録 遭遇編 】
私は長年写真関係で働いてきました。撮影対象は多岐に亘り、人物・風景・各式典など、
多くの実績を残してきました。
そんな私にとっても、その撮影依頼は突然で、聞いた説明はあまりにも意味不明でした。
「透明な生き物が、水を撒くと現れ、タバコを弾き飛ばす。とにかく不思議な生物が
現れるから、撮影をしてほしい。」
撮影依頼者は以前からこの場所で、
落ちているタバコがクルクル回ったり跳ねたりするのを数回目撃しており、
この日、試しに水を撒いてみたところ、上記の話のような現象が起こったので、
これは記録せねばと、撮影経験者である私のもとに同行を依頼したというわけです。
さっそく、どんな内容でも撮影できるカメラ機材一式を持ち、
しかし内心は撮影物をイメージできぬまま、
名古屋市内のとある駐車場の一角に向かいました。
私はその場所で、驚愕の現象を目の当たりにする事になるのです。
撮影依頼者が、ペットボトルの水を30センチ四方に撒きます。
5分ほど経ったでしょうか。
水面で、直径1~5センチほどの円形の「何か」が、しぶきを上げながら、
ぐるぐるぐる・・・と高速回転し始めたのです。
その「何か」は水をはじきながら水面を移動し、水たまりの際まで行くと、
見えなくなるのです。
要するに水面だと水があるため物体の動きがわかり、水が無い場所では(透明の物体であるため?)動きが確認できないわけです。
目の前の出来事に驚きつつカメラのシャッターを切ろうとしました。
が、カメラが作動しません。
M社のストロボ内蔵一眼レフカメラでしたが、それまでは異常ありませんでした。
そうこうしているうちにカメラの内蔵ストロボが、懐中電灯のように光線を出したのです。考えられないことでした。
水面の物体が消えてしまったらどうしよう…と焦りつつ、N社の一眼レフカメラに
外部ストロボを取り付けて対応しました。こちらは作動したため、「さっきのは何だったんだろう・・・」という思いで撮影をしました。
ちなみにM社のカメラは翌日からは何事もなかったかのように正常に動いていました。
依頼者が、水たまりから10センチほど離れたところにタバコを置いてみました。
すると、次の瞬間、タバコが50センチほどの高さに飛び跳ねたのです!
それを皮切りに、40分ほどでしょうか、驚きと戸惑いを感じながらも、次々に目の前で
起こる不思議な現象を逃すまいと、写真家魂でシャッターを切り続けました。
翌日仕上がったプリントには、水しぶきを上げる様子や、タバコが回転する様子もしっかり写っていました。



しかし・・・当然ですが静止画像であるため、プリントにいくら説明を加えたとしても
説得力に欠けるというのが正直なところです。
撮影の話が持ち込まれたときは半信半疑。むしろ真実味が無いとさえ思っていた私でしたが、百聞は一見にしかず。未知なる真実を記録することの意義に気づいたのです。
ここに来たらまたこの不思議な生物?に会えるかもしれない。
そのときはビデオ撮影しなければ。
そう話し合い、私たちは次の機会に臨んだのでした。
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